この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

入院生活3日目・4日目

f:id:n-kanae:20171127125201j:plain

入院3・4日目の記録です。

 

 

入院3日目

 少しふらつきが良くなってきたので、こっそりとトイレに歩いて行ってみる。
いちいち看護師さんを呼ぶのが申し訳なく、トイレに行きにくいので。

手すりをつたえば、ゆっくりだけどなんとか行けて、ちょっとした自信になる。 

それもあって、もう2・3日したら、1階にあるカフェに一人でお茶しに行ったりできるかもな~と思った。
能天気な目標だけど、そういうのがないとね。

このビックリするくらいの耳の不快な症状がずっと続くなんて、あるのかな?

お粥が美味しい

1日2回の点滴の効果か吐き気はほとんどなく、食欲がすごい。
というわけで日々の楽しみは、給食だ。 

病院のごはんは不味いものだと思っていたけれど、ごめんなさい。
すごく美味しいです。

温かいものは温かく、冷たいものは冷たいまま運ばれてくる。
そして、何故か先生が入院する前に「全粥でいいね」と言ったから、毎回お粥。
このお粥がまた美味しい!わたしが病人だからか??
知らなかった世界だ。

全粥でいいねと君が言ったから わたしの食事毎回お粥 Byカナエ

 

初めての診察

入院してから初めての診察に行く。

点滴中に、看護師さんが「診察に呼ばれました」といって迎えに来たくれた。
なので点滴をゴロゴロと引っ張って、看護師さんに車いすを押してもらった。
でも点滴の管が車いすの車輪に巻き込まれそうになり、引っ張られる!
痛かったー。
「うわー、ごめんなさい!」とあわてる、おっちょこちょいな感じの看護師・Mさん。『ナースのお仕事』にでてきそうな?面白い人を見つけた。

 

診察は、入院した時に診てもらった主治医の先生。
特に何も言うことはなさそうな感じで、

「のんびりと過ごして。歩いたり、1階とかにも行ったりしてね」

と言われる。


診察というよりも、アドバイス?という感じ。こんなもんなのかな?

「1階とかに行けって、めまいしてるって言ってんのにねぇ」

と、帰りも車いすを押してくれた看護師・Mさんが言った。
看護師さんも、そういう事言うんだねぇ。

入院4日目

病院の生活リズムもつかみ、病気の自分にも慣れてきた今日この頃。

病院には、いろいろな人が入院している。
周りを見る余裕も少しずつ出てきた。

小さな担架

耳鼻科病棟には個室しか空いておらず、そして諸事情により個室を拒否したので、わたしが入院しているのは、小児科と消化器内科病棟の片隅。

同じ病室には、絶食中の人もいる。
そのカーテン越しで、わたしはいい匂いをぷんぷんさせながら給食を食べているのだ。
逆の立場だったらと思うと、何とも言えない気持ちになる。


そして病院の中には、わたしのように命に係わる病気じゃない人も、天国へ行ってしまう人もいるようだ。 

廊下を歩いていたら、病院には似つかわしくない黒っぽいスーツ姿の男性が二人、小さめの担架を挟んで立っていた。
病室の前で待つ、白いシーツが敷かれた担架。

きっと、亡くなった患者さんを乗せるためのものだろう。

それ以上は見なかったけれど、この階は小児科もあるから、乗せられるのは子供かもしれない。

ここは病院だから、そういうことだってある。
分かってはいるけれど、何かとてもショックだった。

わたしはわたしの病気を、頑張って治そうと思う。

イケメン先生現る !

毎日、病室とトイレや洗面所との往復だけしか歩いていないので、時々ゆっくりとデイルームへ歩いて行ってみる。
ふらつきはまだひどいので、ゆっくりと。
大きな窓から外が見渡せるデイルームは、気分転換になる。

ただ、やっぱり静かなところより圧迫感が何倍にも酷くなるし、自動販売機のモーター音が拷問のよう。
長い時間はいられない。


めまいが良くなってきたので、様子を見ながらベッドを直角から少し倒してみる。
90度から70度くらいの傾斜にした。
ただ、急に頭を動かすとグワンッとふらつくので、ゆっくりと起き上がる。

それにしても、少しでも横になれるって楽だ!

 

今日の診察は、主治医ではない、若くてイケメンな先生だった。

何日もお風呂に入っていない髪と、すっぴんの顔が、急に恥ずかしくなった!
条件反射というやつです。