この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

退院後の生活・29日目「薄皮をはぐように」

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退院後の生活・29日目

 

5日前、娘の小学校の学芸会があった。

退院した直後は、学芸会が行われる体育館で、大勢の人がいる中にずっと居られるのかと不安だった。なんてったって、病院の外来のベンチに座っているのも、やっとという感じだったから。

でも、最近の回復具合だと、人が多いところに居ても大丈夫そうという気がしていた。何よりも、行けないといったら娘が可哀想だし。なんせ見た目が元気そうだから、余計だ。 

というわけで、夫と一緒に小学校の体育館へ、学芸会を観に行った。

もちろん体育館の中には人がたくさんいたけれど、見ている間は観覧席は静かだし、全然大丈夫だった!

何より、こんな場所へ来れるほど回復できたのと、娘の晴れ姿(といっても劇の中でセリフは一言二言・・・)を見ることができて、感無量。泣けるような劇の内容じゃないのに涙が出たのは、病気だからか、ただの親バカか、どっちだろう。

 

子供の行事は続く。今日は子供会の綱引き大会へ、また学校の体育館へ行った。 

人の多さは、学芸会の時に比べたら少ないけど、笛の音とか拡声器で話す声とかが耳に響いて、かなり辛かった。体育館って、音が物凄く響く。朝からお昼までで、時間も長かったし。

それに、ママ友としゃべっていても、騒がしいと聞き取りにくく、何度も聞き返してしまった。病気のことは伝えてあるけど、あまり気を使わせたくもない。聞こえないことに気を取られ過ぎて、会話どころではなくなることもあった。

こういうことは今後もあるんだろうなぁ。

久しぶりに家族以外の人と話したり、ヘビーな状況にずっと居たりで、ぐったりーー。

 

薄皮をはぐようにってこういうことかと、徐々にしか良くならない症状にそう思う。
しかも、良くなっているといっても、以前のようにはいかない。

分かっているけど、それを体感するとかなりしんどい。