この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

突発性難聴の発症から3ヵ月、聴力検査の結果で回復状況を見てみた

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こんにちは。カナエです。


先日、2018年になってからの初めての診察で、主治医の先生に、
「今までの聴力検査の結果って、もらえますか?」
と聞いてみました。

年が明けて初めての診療日ということで、待合室には診察を待つ大勢の人達がいて、
わたし一人に時間がかかってもいけないと思いつつ、勇気を出してみました。
ずっと、今までの聴力検査の結果を比べてみたかったのです。

今までは、診察の時に先生がパソコンの画面で見ている聴力検査の結果を、のぞき込むように見ることしかなかったのです。

その結果をプリントアウトしてくれないかなぁ、できれば初めから全部・・・と思っていたのですが、
「はじめと、真ん中くらいと、今回のでいい?」
と、3回分をプリントアウトしてくれました。・・・ま、もらえただけ良しとしよう、ということで。

聴力検査についてはこちら。 

kono33.hatenablog.com

  

 

入院時の聴力検査の結果 

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突発性難聴を発症した翌日、入院する病院を初めて受診した時の聴力検査の結果です。

聴力レベルの表の、上の方にある×と破線で表されているのは、大丈夫な方の左耳。
下の方の、〇で表されているのが右耳です。

だいたい、20dB辺りが普通に聞こえるレベルで、数値が上がれば上がるほど(表では下の方)、聴こえていないということです。
(ちなみに周波数は、数値が大きくなるほど高音を表します) 

めまいと嘔吐と闘った夜が明けて、まだ残るひどいめまいで、歩くのもやっとという状態での聴力検査でした。 

発症、入院についてはこちら。 kono33.hatenablog.com

その時は結果を教えてくれなかったけれど、入院時はスケールアウト測定不可能なほどの重症だったようです。 

検査室のイスが、なぜか回転するタイプで、めまいが酷く座っていても揺れて揺れて、すごく怖かったのを覚えています。

それにしても、自分のことながら、ここまでだったとは!今見ても、ぞっとします。 

発症から20日目の聴力検査の結果 

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発症から20日の聴力検査の結果です。13日間入院して、退院後7日目の診察の時のもの。  

前回と同じく、聴力レベルの表で、×と破線で表されている左耳、〇と実線で表されているのが右耳です。

前回から比べると、右耳の数値が良くなって、〇と〇が線でつながっています!これは、入院での治療、薬の成果かと思われます

それと薬の効果か、左耳も数値が良くなっているという”おまけ”も。
 

とはいえ、この頃も感覚的には入院中とそれほど変わらず、まだまだふらつくし、耳閉感、圧迫感も酷かったです

そして検査室の回転イスも、座っているのが相変わらず辛かった・・・。 

ただ、検査結果がいいと励まされるものです!先生も喜んでくれるし。 

発症から83日目の聴力検査の結果

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前回からだいぶ飛んで、発症から83日目の聴力検査の結果です。 

聴力レベルの表で、〇と実線で表されている右耳、なんと、表の左側の数値は、左耳の数値(破線)とほぼ変わらないところまで回復しています!

周波数の数値は低いほど低音を表すそうで、この結果だと、わたしは低音が特に聞こえるようになっているようです。

ただ日常では、感覚的には高音の方が聞こえている気がしていたので、結果を聞いてすごく意外でした。

でも、発症から1か月を過ぎたころから、耳鳴り、耳閉感、圧迫感といった症状も体感できるくらい良くなってきました。きっと聴力の回復によるものですね。
 

しつこいようですが、ずっとわたしを悩ませた検査室の回転イス、もう全然平気になった!数値がいいのも嬉しいけれど、こういう身体がダイレクトに受け取る変化も、すごく嬉しいものです! 

聴力検査、3か月間の変化のグラフ

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発症から現在まで約3か月間での右耳の聴力の変化を、分かりやすく比べてみました。

赤・・・発症翌日 緑・・・発症20日目 水色・・・発症83日目 

回復具合を、こうして数値で見ることができると、素直にすごい!と思います。
ただ、この低音と高音の差は何だろう??ここまで音域で差が出るものなんですね。

 

聴力検査の結果を比べてみて思ったこと

まだまだ右耳は十分に難聴といっていいレベルですが、こうやって結果を比べてみると、よくぞここまで回復したもんだ!と思います。

 

退院時に主治医の先生が、「聴力は1ヵ月で固定する」と言ったのが強く心に残っています。つまり、聴力が回復するのには期限がある、ということ。しかもその期限はとても短い。

でも、わたしのように、発症から3か月経ってもまだ回復を続けている例もあるようです。とにかく、過去のデータにとらわれずに治療を続けられるといいなと思います。

 

入院中の診察でのこと。
主治医ではない若い先生が診てくれて、わたしの入院中の3回分の聴力検査結果を比べて、ほんの少しの変化を挙げ励ましてくれました。

「希望をもって治療していきましょう」と言われ、”希望”っていう言葉を使わなくちゃいけない状況なのか・・・と、病室に戻って号泣してしました。 先生は全然悪くないんですけどね。

あの時は真っ暗でしたが、少しずつ変化していく聴力検査の数値や、体が感じる変化、そんなわずかな回復の兆候が、希望そのものだなぁと思います。