この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

入院生活とはどんな感じ?30代後半女子が感じたこと・楽しかったこと・辛かったこと

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こんにちは。カナエです。 

突発性難聴を発症し、2週間の入院生活を送りました。 

出産以外では、初めての入院です。駆け込むように病院へ行き、そのまま即入院となったので、何の心構えもありませんでした。

病気で入院って、人生の中でも大きな出来事。そして、なんの予備知識もなく突然訪れることも多いのが、入院生活です。

 今回は・・・

  • 突発性難聴
  • 30代後半女子
  • 自力でなんとか歩ける
  • 大部屋
  • 普通食

というモデルケースでの、
入院生活とはどんな感じか?わたしが感じたこと、楽しかったこと、辛かったことなどを、ご紹介します。

もちろん病院や病気によってかなり違うと思いますが、参考になればと思います。

 

入院生活での楽しみ

病院での生活は、規則正しいの一言。同じリズムで流れていく毎日にはすぐに慣れますが、単調です。そんな生活の中でも、楽しみを見つけるとハリができます。

食事

これはもうダントツ、楽しみでした!
はっきり言って病院の食事に期待はしていませんでした。でも、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままで運ばれてきたし、健康的ですごく美味しかったです。そして自分で作らなくてもやってくる、しかも後片付けなし!主婦には至福です。

 買い物

はじめは、めまいもあったし、人が多い場所だと耳鳴りなどの症状が酷くなるので、一人では買い物へ行けませんでした。
でも家族についていってもらった病院内のコンビニで、買い物できることが嬉しかった!その後一人での買い物は大冒険。最高の気分転換でした!

風呂

めまいがあり、点滴の影響で免疫力が落ちているということで、はじめの一週間は風呂は禁止。なので入浴オッケイになった時は、風呂の気持ちよさに感動!それ以来、一日の中でもお風呂タイムは、最高の癒しの時間でした。

その他

その他にもわたしがこっそりやっていた楽しみそれは・・・

  • ナンバーワン看護師さんを決める
  • 入院患者は見た!同部屋の患者さんの人生を垣間見て人生勉強

趣味悪いですか?・・・スミマセン。

大部屋のメリット・デメリット

わたしが入院していたのは、6人部屋。個室は1日8,500円と聞いて、大部屋に即決でした。
大部屋はそれぞれのスペースがカーテンで仕切られていますが、声はだだ洩れ。医師や看護師さん、見舞い客との会話はほぼ丸聞こえです。ですが、同部屋の人とは、たまに顔を合わせても、軽く会釈をする程度でした。

大部屋のメリット

  • 常に誰かの気配がしているので、寂しくない
  • いろいろなタイプの患者さんの人生が垣間見える
  • 病室代の追加料金がかからない

大部屋のデメリット

  • 会話やいろんな音がだだ洩れ
  • 同室の人のいびきなどで、眠れない事もある
  • 見舞い客が騒がしいこともある
  • 絶食の人の隣で給食を食べることもある
  • 狭い

多いですね、デメリット・・・。金銭的な余裕があれば、個室の方がいいかもしれませんね。 

フォローになるか分かりませんが、眠れない夜もあったけれど寂しくないし、わたしは大部屋で良かったです。 

 

入院生活中、こんなこともありました

はじめての体拭き

はじめの一週間はお風呂に入れず、ベッド上で体を拭いていました。
看護師さんが、個包装の大判の温かいおしぼりのようなのを、保温バッグに入れて持ってきてくれます。
入院も初めてなら体拭きも初めて。看護師さんに「背中だけ拭きましょうか?」と言われ、背中以外は自分で拭くのか!と納得したわたし・・・。

ちなみに風呂に入れない時、洗髪台でシャンプーをしてもらいました。

入浴禁止でも、シャンプーは用意しておいた方がいいです!

ノーブラ・ノーメイクで過ごす

共用の乾燥機を使うので、ブラジャーを入れておくというのに抵抗があり、だったらいっそ使わない方がいいかと、入院中はノーブラで過ごしていました。
体拭きで看護師さんが背中を拭いてくれるので、ブラジャーをしていると邪魔ということもありました。

そして、メイクする必要を感じなかったから入院中はノーメイク

つまり、入院中は女であることをあまり意識していなかった、ということですね。治療に専念するためにもストレスはできるだけ避けたい、ということで入院中はノーブラ・ノーメイクでした!

看護師さんに興味津々

看護師は日々、病気を抱えた患者や、時には死と向き合うこともある仕事。はじめて毎日間近で見て、すごい仕事だなぁと痛感しました。 

それに、周りで若い看護師さんたちがテキパキと働いていると、暗くなりがちな病室に刺激があって、いいものです!子供の頃に出会ってたら、看護師さん目指してたかも・・・。  

入院生活で気をつけたいこと

  •  貴重品はできるだけ持ち込まない
    診察とかでいつ部屋を空けるか分からないし、誰でも部屋に入れます。貴重品は最低限だけを持ち込み、部屋を出る時は必ず持っていく方がいいと思いました。
  • 冷蔵庫がない場合もある
    わたしがいた部屋には冷蔵庫がありませんでした。そんな場合は、お見舞いに来てくれる人に、言いにくいですが、なんとなくその旨伝えた方がいいと思います。 

おすすめ入院グッズ」はこちら。 

kono33.hatenablog.com

入院生活で一番辛かったこと

病気なのでそれ自体が辛いことですが、それ以外の辛かったことです。

それは・・・便秘です!!

 便秘との闘い

 わたしは今までの人生の中で「便秘」とは縁知らず。

ところが、入院生活も5日ほどたった頃、出なくなりました、ウンチ。夜中にお腹が痛くなってトイレに駆け込んでも、出ない・・・。

看護師さんに相談すると、「お腹がパンパンで我慢できなくなったら、薬も出せますからね」と言われ、すぐにでも薬を出してほしかったけど、まだまだ甘かったようです。

というわけで便秘との闘いは、その後2・3日続きました・・・。

病気でも生理はくる

ステロイドの点滴をしていたので、生理予定日がきても遅れると思っていました。普段、風邪薬を飲んだだけで遅れることもあったからです。

というのもあって油断していたら、なんと予定日きっかしに、生理が来た!
と同時に、あんなに苦しかった便秘が解消!なんと、一週間分くらいが一気に出ました・・・。貴重な体験したなぁ~。

というわけで、
病気だろうが入院していようが、生理が予定通りにくることもあるようです。生理用品などの準備をお忘れなく! 

入院生活とはつまり・・・

入院中は、食事も、買い物も風呂も、家族と一緒に居たということも、今までフツーだったことが本当に貴重なことになる、 そんな日々でした。

そして病気になる前は、自分のことや家族のこと、仕事のことなど考えたりやることが盛りだくさんでした。でも入院生活は、自分の体調や治療のことだけを考えていればいい毎日でした。もちろん家族のことはとても気がかりでしたが、今は自分のことだけを考えようと思っていました。

わたしにとって入院生活は・・・

  • 当たり前のことに喜びを感じられる
  • 自分のことを第一優先に考えられる

そんな毎日でした。

まとめます。

星野源さんの『蘇える変態』の中で、大手術の後、食欲のない星野さんに看護師さんが、「女性は術後一日目からご飯食べ始めますよ」と言う場面があります。

大病の方と一緒にしてはいけませんが、我ながら、女は強いなぁと思います。一人ベッドで食べる食事でも至福の時間だったし、入院生活をそれなりに楽しむことができました。 

もちろん完治しないかもしれない病状と向き合う不安は、毎日ありました。もう一度入院しろと言われたら、もちろん嫌です・・・。

とりあえず、

  • 入院生活といえども楽しみはある
  • 大部屋もそれなりに楽しい
  • 便秘は辛い
  • 当たり前のことに喜びを感じられる

ということを学習し、人生の中でも貴重な体験ができた、13日間の入院生活でした!