この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

突発性難聴で右耳がほぼ聞こえなくなったわたしが、穏やかでいられる5つの理由

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こんにちは。
暖かいをすっ飛ばして暑くなりましたね。ちょっと前まで、店に並ぶ半袖の服がフライング気味に思えましたが、すでに初夏の装い、カナエです。

 

突発性難聴を患い、右耳がほぼ聞こえなくなりました。
発症から5か月が経ち、随分と回復はしたものの、聴力がこれ以上良くなることはないと思われます。

自分ではなく、もし家族が友人が同じ状況だったら、きっと不憫に思うのではないか。客観的にみれば、そう思います。

そんな「穏やかではない」ようにみえる状況ですが、かなり心穏やかに暮らしています
別にわたしは、人一倍のんびりとか、何にも動じないとかいうわけではありません。どちらかというと逆で、ちょっと神経質で、すぐ不安になりやすいタイプ。

ならば何故、穏やかでいられるのか?
その理由は5つあります。

 

理由その①慣れた

「慣れた」って、身もふたもない言い方!・・・でも、慣れるんです。

突発性難聴はその名の通り、突然、片耳が聞こえなくなる病気です。そういえば最近聞こえづらかった、とかは全くなく、さっきまで何ともなかったのに!という感じ。

わたしは特に発症時は重度の難聴。”100”あったものが、突然”0”になるという感覚です。なので、けっこう衝撃的。

でも、人間の身体というものはすごいもので、そんな状況にも「慣れる」のです。特に
、耳鳴りは発症時より小さくなったというのもあって、割と早く慣れました。

右耳が聞こえないのは、普段家に居る時は感じませんが、人としゃべる状況とかだと困ることもあります。でもそれさえも、慣れます。

というわけで、症状に慣れることで、病気だということを忘れる時間が増えた。それが穏やかでいられる理由のひとつです。

理由その②諦めた

またもや身もふたもないですね・・・。スミマセン。

突発性難聴は完治する確率が3分の1。
残りの3分の2は、良くなったとしても、後遺症は残る可能性があるといわれています。残りの人生、難聴や耳鳴りなどの症状と付き合っていかなくてはいけないということです。

入院中は、ふらつきも酷くてゆっくりと歩くのがやっとだったし、耳閉感・圧迫感も酷いまま良くならず、このままおばあちゃんになるのか・・・と思っていました。
でも同時に、じゃあこの状態でできることは何だろう??と考えました。

もちろん、できない事ばかりが思い浮かんで、泣いたことも1度や2度ではないです。
ただ、良くならないかもしれないということを受け入れたというか、いい意味で「諦めた」のは、今となっては良かったと思います。

だからこそ症状が回復した今、本当に幸運だなと思って暮らすことができています。

理由その③ブログで発信

 

突発性難聴を発症する半年くらい前から、ブログを始めました。退院後は続けられるか不安でしたが、突発性難聴についてだったら発信できるかも、と入院中に思いつきました。 

そんな目標もできたので、まだ酷い症状の残る身体で家へ帰ることにも、希望が持てました。とはいっても、退院後1か月くらいはブログを始める気持ちの余裕はなかったです。でも始めてみたら、発信することがハリになったし、少しは役に立てているかな??

ブログで病気について発信していることが、穏やかでいられることにつながっている気がします。

理由その④自分を大切にしようと思えた

先ほども言いましたが、突発性難聴は前兆が全くないのが特徴。

ですが、発症の原因はストレスや疲労と言われています。
それは、わたしもかなり自覚がありました。発症する前は、寝不足だったし、体力的に無理もしていたし、ストレスも溜めまくっていました。だから、自分を労わらないとどうなるか、よく分かりました。

突発性難聴になったのも、結局自分のせい。だから、自分の責任は自分で取る。というと、なんか重いでしょうか??
というわけで、今は自分を大切にするため、できるだけストレスを溜めないような暮らしを心がけています。

病気になる前より、今の方が自分を大切にできているので、心も穏やかなのかもしれません。 

理由その⑤とにかく死ななかった

理由はいくつかありますが、やはりこれに尽きます。

突然、病気になり入院もし、後遺症も残りましたが、左耳は聞こえているし、生きています!

命に係わる病気もたくさんある中で、わたしが患ったのは突発性難聴だった、ということで、もう十分だと思っています。
もしかしたら失ったものもたくさんあるかもしれませんが、生きていれば何とでもなりますよね。

これが、わたしが穏やかでいられる5つ目の、一番大きな理由です!

 

穏やかでいることの効能

今まさに、突発性難聴を発症したばかりで、酷い症状と闘っている方。もしくは、後遺症が仕事に支障をきたしたりして、悩まれている方。そんな穏やかでいられない状況の方々には、かなり気休めな内容だったかもしれません。  

はじめにも言いましたが、神経質なタイプで不安になりやすいわたしが、突発性難聴を治療していくなかで、落ち込む気持ちを切り替えることができました。

そして、切り替えられたことで病気について深く悩むこともなく、それがもしかしたら回復に少しでも役立ったのかも?と思っています。 

治療法だけでなく、こういったことも参考になれば嬉しいです。