自伝的小説『泣き虫しょったんの奇跡』は、泣けて、勇気をもらえるストーリーです!
こんにちは。カナエです。
最近、将棋に興味を持った9歳の娘と一緒に、将棋を勉強しています。
といってもわたしは、強くなりたいというよりも、”将棋界”という未知の世界に興味津々なのです。
ここ1.2年、羽生永世7冠や、藤井聡太7段の活躍で、将棋がブームなんだそうですね。
乗り遅れつつも、藤井君の地元が同じ愛知ということもあり、かなりミーハーに将棋にハマりつつあります。
というわけで、現役プロ棋士・瀬川晶司さんによる自伝的小説『泣き虫しょったんの奇跡』を読みました。2018年9月7日から公開される同名映画の原作です。
『泣き虫しょったんの奇跡』
『泣き虫しょったんの奇跡』は、著者である瀬川晶司(せがわしょうじ)さんが、一度は絶たれたプロ棋士への道を、異例の方法で再び挑戦し、35歳でプロ棋士になるまでの半生が描かれています。
プロ棋士になる道はとても険しい!
プロ棋士になるには、「奨励会」というプロ棋士養成機関に入会する必要があります。そこに入るだけでも、すごいことなのだそう!
そして、奨励会では、21歳までに初段、26歳までに4段に昇級できなければ退会、という年齢制限があります。
26歳の誕生日を迎えた日、瀬川さん=しょったんは奨励会を去ります。
プロ棋士になれるのは年に4人、しかも年齢制限がある。プロへの道を絶たれる人はたくさんいます。そんな将棋界の側面もリアルに描かれていて、興味深いです。
ちなみに藤井聡太7段は、奨励会に10歳で入会し、14歳でプロ棋士になったそうですが、それがいかにすごいことか、よーく分かりました。
夢を見るのに年齢制限はない!
この本の舞台は、将棋界というちょっと特殊な環境です。
ですが、一人の少年が色んな人と出会い、夢を追いそして破れ、でも再び立ち上がるというストーリーを、純粋に堪能することができます。わたしは、何度も泣きました。
小学校の恩師、将棋センターの席主、そしてご両親、しょったんを見守った大人たちも印象的でした。子供をどう励ましたらいいかというヒントを、もらったような気がします。
そして、夢を見るのに年齢制限はない!と勇気づけられました!
将棋に興味が無くても、興味がある人ならなおさら、『泣き虫しょったんの奇跡』おすすめです!