この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

『寂しい生活』(稲垣えみ子著)を読みました。究極のミニマルな生活がここに!

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こんにちは。カナエです。

以前、ニュース番組でコメントされている稲垣えみ子さんを見て、そのアフロヘアーのイメージからはかけ離れた、静かな佇まいが気になっていました。

稲垣えみ子さんの著書『寂しい生活』を読みました。

 『寂しい生活』はこんな本

稲垣えみ子さん著の『寂しい生活』は、新聞社で働いていた稲垣さんが、2011年の東日本大震災原発事故を機に「個人的脱原発計画」をスタートさせ、電気代が月150円になるまでの軌跡が描かれています。

電気をこまめに消すなどの生ぬるい節電から、”電化製品を手放す”へ進化、さらに加速。その過程は決して平坦ではないけれど、失敗、熟考、決断を繰り返し、とうとう冷蔵庫のプラグも抜きます。

そして、冷蔵庫の普及が食品ロスにもつながっているのではとか、便利になった事で生まれる矛盾にも、ゆるりとメスを入れます。

でも、オール電化のマンションにうっかり引っ越してしまったとか、ほっこりしたり、笑えるエピソードも満載です。

そして”今を生きる”とはどういうことか、豊かさとは何かを、考えさせられます。

究極のミニマリスト! 

最新家電を使いこなし、外でバリバリ働いて、たくさん買い物して消費するという暮らしも、悪くない。

でも、稲垣さんのように、電灯、ラジオ、パソコン、携帯だけで暮らす生活も、何だか良い。フカフカで肌触りが良くなくても、ペラペラですぐ乾く方タオルの方がいい暮らしもあるのです。

もちろんマネはできないけれど、その考え方には刺激を受けました。思考も暮らしも究極のミニマリストです。

ところで稲垣さんの家にはエアコンはないそうですが、今年の猛暑はどう過ごされたんだろう?それだけが心配でした・・・。