この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

突発性難聴の治療法に関する本を読みました。少しでも可能性がある治療法を知りたいです。

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こんにちは。カナエです。

突発性難聴を発症したら、どんな治療がいいのか、実体験をもとにした情報が、一番知りたい事なのではと思います。

わたしは、いろいろな治療法を試してきたわけではありません。
治療法を教えていただいたり、耳にすることはありますが、実際に試していないので、ここに書くことには迷いがありました。ですが、

突発性難聴は早期治療が鉄則!

なので、少しでも可能性のあることは、多くの方に知ってほしいです。
というわけで、治療法について書かれた本をご紹介します。

七戸満雄著『めまいは治せる!』と、清水俊彦著『頭痛、めまい、耳鳴り、難聴は治せる』です。

抗ウイルス薬が突発性難聴に有効?

厚生労働省には認可されていませんが、突発性難聴の治療に抗ウイルス薬が有効であると考え、実際に治療されている医師がいらっしゃいます。

その存在を教えていただき調べたところ、治療についての本を書いていらっしゃる医師がお二人。専門も治療に至った経緯も違いますが、とても興味深いです。

北海道札幌市・しちのへ内科の七戸満雄医師と、東京女子医科大学脳神経外科の清水俊彦医師です。

七戸満雄著『めまいは治せる!』

 『めまいは治せる!』の著者は、しちのへ内科・七戸満雄医師です。
メニエール病および周辺疾患はヘルペスウイルス感染症なのではないか」という仮説をもとに、主にめまいの患者さんに抗ウイルス薬による治療をおこなっていらっしゃいます。

この治療方法は専門医の学会などでは認められおらず、厚生労働省にも認可されていません。

ですが、七戸医師は実際に診察してきた経験から効果を実感されており、抗ウイルス薬の治療が保険適用されるようになることを願われています。

この本に書かれている症例は主にメニエール病ですが、メニエール病および周辺疾患として突発性難聴も記載されています。

七戸医師の思い、考え、治療法についても詳しく書かれていて、とても参考になるのではと思います。

こちらの本、絶版かもしれません。わたしは中古品を買いました。 

 

清水俊彦著『頭痛、めまい、耳鳴り、難聴は治せる』

清水俊彦医師東京女子医科大学脳神経外科客員教授)は、脳神経外科医です。著書の『頭痛、めまい、耳鳴り、難聴は治せる』では、このようなことが書かれています。 

  • 頭痛外来に訪れる患者さんを診ているうちに、帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスが頭痛に関係あるのではと気が付いた
  • 日本人の9割以上がかかる水ぼうそうを引き起こすのも、帯状疱疹ウイルス(ヘルペスウイルスの一種)。帯状疱疹ウイルスは、水ぼうそうが治ったあとも、体内から完全に消えることなく、神経にすみつづける
  • 眠っているウイルスが、さまざまな神経で暴れだし症状が現れると考えられる
  • その場所が内耳神経だと、突発性難聴につながることもあるのではないか

そして、原因のすべてがウイルスだとは言えないけれど、抗ウイルス薬が突発性難聴の症状の改善につながることもある、と書かれています。

本には、この考え方の詳しい説明、清水医師が治療している病気、治療方法、治療例などが、詳しく書かれています。

この本も絶版なのかな?これも中古品を買いました。清水俊彦医師は、他にも著書があるようです。

可能性がある治療を、患者が選べるようになるといい

突発性難聴は原因不明、特効薬はない、後遺症が残ればその後の人生に影響を及ぼすこともあります。しかも早期治療が鉄則、藁にもすがる思いで、治療法を探されている方もいるかもしれません。

わたしは本を読んだだけですが、この2冊の本に書かれていることが、すごく希望になるのではと思いました。(詳しくはネットで調べてみてくださいね)

現状では、認可されていない治療法です。批判もあるようです。
突発性難聴で抗ウイルス薬を処方してもらえても、保険は適用されず、高額の薬代は自己負担になるようです。 

医学界ではいろいろな事情があるかもしれません。
ですが、少しでも可能性がある治療法は早く知りたい。そして、効果、副作用などもしっかり納得したうえで、患者が選べるようになるといいなと思います。