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入院中にもおすすめのエッセイです。『山猫珈琲上・下巻』(湊かなえ著)を読みました

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こんにちは。カナエです。

作家・湊かなえさんの作品が大好きです。

第6回本屋大賞を受賞したデビュー作『告白』を読んで、大ファンになりました。

湊かなえさんの作品は、ミステリーといっても穏やかで、でもちゃんと怖い。そして泣ける。読み終わったあとは、放心状態になることもあります。

どうやったらそんな設定を思いつけるんだろう??と不思議で仕方ありません。

そんな湊かなえさんの初エッセイ集『山猫珈琲上・下巻』には、湊さんの人柄がたっぷりと出ていて、小説とは違う感覚で楽しめます。

ミステリーは刺激的かもしれないけれど、エッセイなら入院中に読んでも良さそう、と思いました。

エッセイ集『山猫珈琲上・下巻』

エッセイ集『山猫珈琲上・下巻』は、さまざまな媒体で、さまざまなテーマで書かれたエッセイをまとめたものです。

湊かなえさんは、因島出身で現在は淡路島在住です。

因島で生まれ育ったこと、大学生の頃に自転車で旅行をしたこと、青年海外協力隊でトンガへ行ったこと、そんなエピソードがほっこりと描かれています。

淡路島のことも魅力的に紹介されていて、想像が膨らみ過ぎて行きたくなりました。

作品を生み出している土壌や、湊さんの思いも知ることができたし、ユーモアもたっぷり。そして何より、湊さんの文章は心に染みてきて、やっぱり好きだなぁと思いました。

ちなみに下巻は、どうやってデビューしたかという話、そして「懸賞ガイド」投稿時代の脚本も載っていて、必見です!

入院中にもおすすめです

湊かなえさん、旦那さんから「主婦としてはダメ」みたいなことも言われているようですが、トゲがなくて穏やかでいつもニコニコ、でも芯は強いという感じがします。そんな人柄が、エッセイからだだ洩れてくるようです。

だから読んでいて、ほっこりとすることが多いです。

そして、瀬戸内海や淡路島のことがたびたび書かれていますが、わたしがもし入院中に読んでいたら、元気になったらここへ行きたいと思ったかも。そんな、弱っている時に癒してくれそうな風景も描かれています。

エピソードの数々に引き込まれるこのエッセイ。
入院中の、病気のことばかり考えがちな時、少し遠くへ連れて行ってくれそう。おすすめです。

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