この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

突発性難聴の色々な治療法。「やっておけばよかった」と後悔しない選択をしたいです

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こんにちは。カナエです。

 

突発性難聴を発症して、1年と3か月。
今も、右耳の難聴や耳鳴りという後遺症と共に暮らしています。

 

入院中は、ステロイドの点滴、薬の服用という治療をしました。
突発性難聴には他の治療法もありますが、わたしは試しませんでした。

でも、発症してしばらくは、他の治療法を試すかどうかをすごく悩みました。

 

以前コメントをいただいたこともあるのですが、
なぜ他の治療法を試さなかったのか?
試さなかった後悔はないか?

突発性難聴の治療について迷っている方の参考になればいいなと思います。

 

 

他の治療法を試さなかった理由

他の治療をしなかった理由は、

  1. 入院していた病院では高気圧酸素療法を行っていなかった
  2. 入院中に参考にしていたブログで「効果を感じられない」という内容を読んだ
  3. 退院後にどこかへ通うのが不可能だと思った
  4. 仕事を辞めたので金銭的な心配があった

です。

 

「効果を感じられない」という情報

入院中の病院では、点滴と薬の服用の治療以外を勧められることはなく、高気圧酸素療法の設備もありませんでした。

主治医の「とにかくゆっくりと休んで」という緩い感じが、わたしには合っていましたが、物足りない患者さんもいるだろうなぁという感じ。

 

でも一応、他の治療をするべきかどうか思い悩み、症状が同じような方のブログを見ていました。

  • 症状は退院後も徐々には良くなっていった
  • どの治療の効果かは分からない
  • 退院後の治療(高気圧酸素療法や鍼)は効果を感じなかった

ということも書かれていました。
効果には個人差があるし、鵜呑みにしてはいけないと思いつつも、情報の影響は大きかったです。

そんな情報も元に、費用と効果を天秤にかけて考えていました。

退院後にどこかへ通うのが不可能だと思った

入院中は、めまいは治まったものの酷いふらつきが残り、ヨロヨロと歩くのがやっと。病室を一歩出ただけで、右耳への圧迫感・耳閉感が凄くて辛いという状態。

 

そんな状況で、「どんな治療法も試したい」という気力は湧いてこず。

乗り物にも乗れなさそうな身体で、退院後どうやって治療へ通う?という不安も大きく、考えること自体がストレスにもなっていました。 

 

金銭的な心配

退院後も「鍼治療」は試すかどうかをずっと悩んでいて、通えそうな近くの治療院も探していました。

でも、保険がきかないんですよね・・・。
どれだけの期間通うのかも分からない。

仕事も辞めたし金銭的な心配はすごく大きかったので、結局は試しませんでした。(痛そう、というのも大きい・・・)

 

治療をしないと決めたらスッキリした

最終的に他の治療をしないと決めたのは、退院後初めての診察で回復の兆しがみられた、というのが一番大きかったかもしれません。

自分の感覚的にも、良くなってきているのが分かるようになった頃です。

 

でも、他の治療はしないと決めたら、すごくスッキリしたんですよね。
もう悩まなくもいい!
やれることだけやろう!

 

ということで、せっせとウォーキングを始めました。 

kono33.hatenablog.com

悩むのをやめたのもウォーキングも、自然治癒の助けになったのかもなぁと思っています。 

 

ちなみに・・・
もし、発症時に市から給付される助成金について知っていたら・・・?とも思います。

そういうこともあるので、 もし助成を受けられるなら早めに知りたいですよね。

kono33.hatenablog.com

 

後悔はないか?

一番怖かったのは、
治療をしなかったことを、あとから後悔するのでは?
ということです。

何といっても、突発性難聴は早期治療が鉄則です。

 

もし試していたら、もうちょっと良くなっていたかな?と思わないわけではないです。

でも、結果的に後遺症が残っても不自由を感じることなく生活できている今となっては、後悔はありません。

 

とは言いつつも、一度だけ、やっぱり積極的に治療をした方が良かったかも・・・と思ったことがあります。

退院後は診察の度に聴力検査の結果が良くなっていたのに、発症から約1年後の診察で、検査結果が停滞どころか、悪くなっていた時です。

自分でも意外なほど、もの凄く落ち込みました・・・。

kono33.hatenablog.com

 

でも、そんな後悔もそれっきりでした。

 

それでも、できるならやった方がいいと思う

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久々の右耳のオージオグラムですが、紫色の数値が約4か月前の結果です。
右耳の平均聴力は68㏈ほど。
現在も大きくは変わっていないと思います。

 

高音域(500Hz以上)はガクンと落ちていますが、
”聞こえにくい事もある”というくらいで、ほとんど不自由なく生活しています。

”点滴と薬の服用という治療だけで、この程度までは回復する可能性もある”という一例として、参考になればと思います。

 

ですが、積極的に治療しなくても大丈夫!と言いたいわけではありません。

 

治療が受けられる環境があって、自分が納得できる治療法なら、挑戦する価値はあると思います。

何といっても、突発性難聴は早期治療が鉄則!です。

 

効果は人それぞれですが、
「やっぱりやっておけばよかった」と後悔することほど辛いことはないと思います。