この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

退院後の生活・36日目「退院後3回目の診察、医者も驚く回復ぶりに感謝!」

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退院後の生活・36日目

 

退院してから1か月以上も経ったなんて、早過ぎる。 

退院直後は、身体が病院のリズムで、朝は外が明るくなると同時に目が覚めていたけど、1週間で元通り。以前のように、ギリギリにしか起きれない。

これを機に朝型人間になろうと思ったのに!悲しいかな、楽な方に流れるのはあっという間だ。 


今日は、退院後3回目の診察だった。 

このところ、右耳で聞こえる音の種類が増えてきたように感じる。
例えば歩行者用の信号の「パッポウパッポウ」という電子音。右耳からも、遠くの方で鳴っているという感じで聞こえる。左耳で聞こえるはっきりとした音ではなく、曇ったような音で。 

多分、電子レンジのボタンを押す「ピッピッ」とかいう音のような、高い音域は多少聞きとれるみたい。

あと救急車のサイレン、右耳にも響きすぎるくらい聞こえて、辛いくらいだった。あらゆる人に知らせるために、あんなにも聞こえるようになっているのかな??だとしたら、効果抜群だと思うけど。

というわけで臨んだ診察前の聴力検査。

もう、前みたいに怖くない。チャチャッと終わらす!と思っていたからか、いつもよりも早く終わった気がした。

やっぱり自分の感じていた感覚は正しく、前回よりも少し数値が良く、「発症してから1か月くらいで聴力は固定する」と言っていた先生を驚かせた。

やったぁぁーー!統計(?)に勝った!

「薬があっているんだね」と先生。「じゃあ、できるだけ毎日運動するようにしてみて。ちょっと汗をかくくらい」と、パソコンに向かって入力していた先生が、こちらに向き直って言った。
「ウォーキングとかでもいいですか?」と聞くと、「すごくいいと思う。あと、水をよく飲むようにしてみて、1日1ℓは飲んで。おしっこで出てもいいから」

いつもはこちらから質問しないとあまりしゃべらないような口数の少ない先生だから、ちょっと驚き。

端的で分かりやすいアドバイスだけど、んん?今頃?とも思う。


ともかく、歩いてきたことが良かったのなら、本当にうれしい!そして、まだ回復する可能性はあるということだった。

歩くよ!飲むよ、水!とテンション高く、病院を後にした。 

しかし、次回の診察は1か月後のため、薬が1か月分でた!
イソバイドシロップは、お弁当箱くらいの箱に1週間分が入っている。1箱でも結構な重さ。それが今回は5箱!薬を入れてくれる袋も二重になっている、重すぎ・・・。

薬の量の多さに、薬局の人に「お車ですか?」と聞かれる。
「バスです」と答えると、ものすごく驚いて「大丈夫ですか?」と言われる。大丈夫じゃなかったけど、手にビニール袋の持ち手を食い込ませながら、何とかバス停まで歩く。

帰りにお茶して帰ろうと思ってたのに、それどころじゃなくなってしまった・・・。


退院したばかりの頃、2週間入院したのにあまり良くならず、このままだったら、旅行とか色んなことが無理だろうなぁと思っていた。乗り物に乗れそうな気がしなかったから。 

そんな1か月前のわたしに教えてあげたい。

とりあえず、信じられないくらい重い薬を持って、自力でバスに乗って家に帰れるまで回復したよ!大丈夫だから!と。 


今はとにかく、的確に薬を処方してくれた主治医と、「突発性難聴には歩くのがいい」という情報を発信してくれた誰かに、感謝しています。