難聴とは？耳鳴とは？圧迫感・耳閉感とは？突発性難聴の症状とはこんな感じ

こんにちは。カナエです。

突発性難聴の主な症状に、

• 片方の耳の難聴
• 耳鳴り
• 圧迫感
• 耳閉感

があります。
発症した本人は、イヤというほど体感しているこの症状ですが、他の人に説明するのは難しいなと感じます。

最近、わたしの夫は耳鳴りを生まれて初めて経験して、「お前って、これがずっと鳴りっぱなしなの？！」とビックリしていました。
夫も、わたしの症状が酷いらしいとは分かってはいても、具体的にどんな感じなのかは分からない。わたしの方も、感じている症状を言葉で伝えにくいという、もどかしさがありました。

というわけで、実際に症状を体験したことがない人にも分かるように、どう説明したらいいか、ちょっと考えてみました。

突発性難聴の症状を一言で表すと

片方の耳が聞こえなくなる病気というと、「音が消えた」とか、「片方が静かになった」とかを想像しませんか？わたしの場合は、全く違いました。

一言で言うと、
耳がぶっ壊れた
ですね。そんな言葉さえ思い浮かぶほど、突発性難聴の症状は激しかったです。

片方の耳が聞こえないとは？

聞こえないというのは、そうでない人も想像しやすい感覚かなと思います。

ですが、わたしは聞こえない以上に、耳鳴りがずっと聞こえているので、聞こえていないという感覚は薄いです。

難聴といっても色々あるのかもしれませんが、突発性難聴で耳鳴りを伴う場合は、自分の半分が聞こえなくて静か、という感覚はありません。むしろ、以前よりもうるさくなったくらい。とはいえ、耳鳴り以外は実際にはあまり聞こえていません。

聴力が回復してきて、右耳も少しずつ聞こえるようになりました。でも、健常な耳のようには聞こえません。
はじめは「ガサガサ」という音、もしくは水に潜った状態で聞いているような「ゴボゴボ」というような音でした。そして、場合によっては音がすごく響きます。

あくまでわたしの場合ですが、「聞こえない＝静か」ではないです。この辺は、誤解されがちかもしれません。

耳掃除が変な感じ

ところで、普通は耳を触ると、触ったのが伝わって響いてきますよね。でも、聞こえない方の耳はそれがありません。指とか足を触っている感覚と同じ。音が響いてこないのです。
一番変な感じなのは、綿棒で耳掃除をするとき。感触はあるのに、音が伝わってこない。不思議な感覚です。

片方のイヤホンは不要

もちろん、イヤホンを右耳に装着しても、ほぼ聞こえません。音量をマックスにすれば聞こえるかもしれませんが、万が一聞こえないとショックなので、試してません。
同じく、電話を右耳でとっても聞こえません。でも、右利きなのでつい右で出てしまい、「あれ？聞こえない」ということにたまになります。

耳鳴りがずっと鳴りっぱなしとは？

耳鳴りも突発性難聴になって初めて経験しました。
発症したばかりは、遠くの方で「ピー」という音がずっとしていたので、もしかして耳鳴りか！？という感じ。

入院中の一番酷かった時は、横になると、すぐそばを車が行き交っているタイヤの音がずっとしていました。しかも濡れた道路を走る「ズザザァ――」という音。
雨の日に往来の激しい道路で寝ている、という感じですね。

今は、周波数の合っていないラジオのような「ザザー」という音がずっと鳴っていて、時々「キーン」という高い音が混ざります。
耳の中に、周波数が永遠に合わないラジオを内蔵してしまった、という感じです。

でも不思議と、小さくはない音量で始終鳴りっぱなしだというのに、一日の大半を忘れて過ごしています。突然この状態になったらビックリですが、発症してからずっとだから、慣れたようです。 

圧迫感とは？耳閉感とは？

圧迫感・耳閉感は、高い場所やトンネルの中を通った時などの耳が「ポーン」とする感覚と同じなので、一番説明しやすいです。それが酷くなって、ずーっと続いているという感じですね。

圧迫感が一番酷い時は、頭の右半分の世界が押し返してくる、という感じでした。特に人がいる場所では、そうなることが多かったです。

発症してからしばらくは、自動販売機のモーター音がすごくうるさく聞こえて、不快でした。圧迫感も酷くなって、辛すぎて近寄れない感じ。
コンビニの冷蔵庫のモーター音も同じく、かなり辛かったです。コンビニって冷蔵庫だらけなんだ！と驚いた記憶があります。

モーター音が攻撃してくると感じるほど、わたしの場合は、圧迫感・耳閉感が、一番辛い症状でした。
聴力の回復と共に、圧迫感・耳閉感はずいぶん軽くなりましたが、人が多い場所などではまだまだ感じることがあります。
今、一番耳閉感を感じるのは料理中。換気扇と炊飯器を同時にオンしたりすると、耳閉感をとても感じます。右側、腫れてる？！というくらい。

右耳がほぼ聞こえなくても、けっこう大丈夫な理由

突発性難聴は見た目が健康なのもあり、辛さを感覚的に理解してもらうのは難しいと思います。
でも、わたしはこんなに辛い思いをしているんだーー！と分かってもらいたい！

・・・そんな必要がある人にもない人にも、余計なお世話的な、突発性難聴の症状についてでした。

ところでよく、「回復したといっても、右耳はほぼ聞こえない」と説明すると、気の毒そうな顔をされます。ですが相手の想像を裏切り、すこぶる快適に過ごしています。それというのも、発症時の症状が酷すぎたからで、あれを思えば、今感じている症状なんて軽いものです。

というわけで、完治しなかったとしても、けっこう大丈夫なのです。
そんな気持ちも、理解していただけたら嬉しいです。