この耳で生きていく

突発性難聴の日々を自分らしく暮らす

入院生活1日目・2日目

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突然右耳が聞こえなくなる、耳鳴り、圧迫感、めまい、嘔吐の症状に下されたのは、「突発性難聴」。

二週間の入院を告げられる。

 

kono33.hatenablog.com

 

というわけで、出産以外では人生初めての入院生活が始まりました。

 

 

入院1日目

入院初体験、初日。

 

入院が決まった時、看護師さんに「個室でもいい?一日8500円」と言われて、ふらつく頭で入院2週間分を計算し、拒否。

耳鼻科には大部屋の空きがないということで、内科消化器科の病棟の6人部屋の窓側がわたしの部屋になる。
横になると目が回るので、ベッドは直角にしたまま、入院生活が始まった。

 

めまいでふらつくので、トイレにも看護師さんを呼んで車いすで連れて行ってもらうという、重病人扱いだ。

見た目は健康そのものなので照れくさく、グッタリした感じで乗ってみた。
それにしても車いすって、快適な乗り物だ!
知らなかったー。

 


夕方、点滴が始まる。
これでせめて、めまいがよくなるといいなと思う。
聞こえるようにとか、そこまではまだ考えられず、今はとにかくめまいと吐き気が良くなってほしい。

 

給食始まる

 

晩ご飯から、給食が出た。

お腹は空いていたけれど、食べたら吐くかもと思い、恐る恐る白菜のお浸しとお粥を一口だけ食べた。
久々の食事、といっても昨日の昼以来かな?
そのせいか、おかずの白菜のお浸しがすごく美味しくて、感動するほど。
家に帰ったら絶対に作ろう!と思ったりするところが、どこまでも主婦だ。

 

頭を少しでも傾けるとめまいが始まってしまう。
すぐ隣を濡れた道路を車が走っているような音の耳鳴りが、相変わらず激しい。

昨日一晩中嘔吐していたのがウソのように、胃のむかつきはあるものの、一度も吐き気は訪れていない。
それだけで、本当に嬉しい。

 

ベッドは直角で、首を少し倒して寝るのは辛いけど。
めまいと嘔吐と闘った昨晩に比べたら、天国!

 

入院2日目

病気ハイ?

 

昼過ぎ、両親が見舞いにやってくる。

カーテンで仕切られただけの大部屋は話し声がだだ洩れなので、デイルームで待っていてもらう。

車いすに乗った娘を見てどう思うだろう?
と、何とも言えない気分になる。

聞かれてもいないのに、発症した時の様子や病状などをテンション高く話してしまった。病気ハイ?ってあるのかな。
なんせ全てが初めてのことばかりなので。

 

デイルームには自動販売機が置いてあるのだけど、そのモーター音がものすごく激しく聞こえて、とっても不快。
モーター音が、聞こえない右耳に強烈に響く感じ。

ただでさえ圧迫感と耳鳴りがひどい右耳には、かなり辛い。
でも、しゃべる相手がいるって嬉しいものだ。

 

 ベルを・・・

 

歯磨きをするため、洗面所へ看護師さんに車いすで連れて行ってもらった時のこと。

 

歯磨きを終えて、また迎えに来てもらおうと、呼びベルを探すも見当たらない。

どうしたものかと思い、勇気を出して近くにいた他の入院患者さんに、

「すいません、呼びベルがないみたいなんですが、押してもらっていいですか?」

と頼んでみた。

「ベルを押してほしい」という意味で言ったのに、「病室どこですか?」と車いすを押してくれた!

途中で看護師さんが来てくれたから良かったけど、恥ずかしいやら申し訳ないやら・・・。